年代が少しずつ動いているので少々混乱気味の方もいらっしゃるのでは。そういうわけで、作品ごとに年代と登場人物の説明をしていこうかと思います(余計な思い出も含めつつ…)。

松本大洋原作「ピンポン」(小学館)
 ペコ(星野裕)
片瀬高校卓球部所属。おかっぱ頭がトレードマーク。卓球でてっぺんを取ることしか考えていない男。好物は駄菓子。小学生の時スマイルを卓球の世界へと引き入れる。
 スマイル(月本誠)
片瀬高校卓球部所属。七三メガネ。「卓球は暇つぶし」だが技術はかなりな為、小泉に目をつけられる。
 風間竜一
海王学園卓球部所属。無敗のドラゴンと恐れられた。実際には生きる為に勝ち続けていた男。
 孔文革(コン・ウェンガ)
辻堂学院卓球部所属。上海出身。再起を賭けて来日したが、残念ながら復活ならず。
 田村オババ
卓球道場「タムラ」経営者。くわえ煙草がトレードマーク。ペコやスマイルの良き理解者・コーチ。
 小泉
片瀬高校卓球部顧問。担当科目は英語。スマイルの「暇つぶし」を本気にさせる為、様々に奮闘。見果てぬ夢を見たか。
 アクマ(佐久間学)
海王学園卓球部所属、のち自主退学。ペコやスマイルの幼馴染。


  第一部第一話「桜の花」
記念すべき第一話。二度目のインハイ予選終了後の七月から翌年の一月まで。
映画に倣って二〇〇一年七月から二〇〇二年一月としましょう。

 風間…海王学園三年生
 孔…辻堂学院高校三年生

 真田…海王学園三年生。都内の某私立大入学に向けてひたすら勉強中
 猫田…海王学園三年生。兵庫の某大学入学を目指している模様
 香川…海王学園の寮の寮長。五十二歳。寮には住み込みで、ちなみに独り者
 喫茶店ウェイトレス…短大生。十九歳。バイト。風間と孔を見て(変な組み合わせ)と内心呟く

 書き慣れていない為に孔が妙に流暢。真田の広島弁もかなりうさんくさい。大学の推薦入試の時期すらよくわかっていない状態で書きました。今後も続く膨大なうそのつき始めの話。


  第一部第二話「飛ぶにはまだ早い」 二〇〇二年八月

 孔…辻堂学院高校卓球部コーチ一年目
 風間…神奈川県内の某大学一年生。卓球部在籍

 夏…孔のバイト仲間。中国・上海出身。神奈川の某大学へ留学中。三年生
 林…孔のバイト仲間。高校一年生。コギャルではない模様
 駅員…実は駅長。定年間近

 もう少し二人の間が進展する予定だったんですが…。ビザに関しては一応調べたんですけど、役所の文章って難しくて、結局本当に許可出るのか良くわかってません。


  第一部第三話「たまにはこんな日」 二〇〇二年十一月から二〇〇三年三月

 風間…大学一年生
 孔…コーチ一年目

 吉田…風間が在籍する卓球部の監督。四十四歳。一人娘が最近話をしてくれなくて悩んでいる模様
 真田…都内某大学一年生。最近、新歓コンパでいいと思っていた女性に告白してふられたらしい
 花屋店員…二十五歳。花屋勤務丸二年。そろそろ飽きてきたそうだ
 雑貨屋店主…ドイツ人。六十三歳。孫が生意気でいつも怒っているらしい

 風間は驚くといつもなにか吹き出してむせてます。っていうか、そういうタイミングで話しかけられると、口につけたまま話を聞いてしまうみたいです。それがいけないんだってば、風間。


  第一部第四話「もう飛ぶ夢は見ない」 二〇〇三年九月

 孔…コーチ二年目
 風間…大学二年生

 林…高校二年生。あの人のことが気になり始めているそうだ
 中野…「千代寿司」店主。五十一歳。息子の嫁が「千代子」さんで驚いたらしい

 初H書きました。全然書き慣れてないですね。読み返すと恥ずかしいです。なにも知らずに浮かれている風間が、ある意味とても笑えます。


  第二部第一話「鐘の音が聞こえる」 二〇〇一年九月から十二月まで

 スマイル…片瀬高校二年生
 ペコ…片瀬高校二年生

 母親…スマイルの母親。スナック勤務。三十四歳。「恵」っぽいとは思うものの最後まで命名せず
 オババ…卓球道場「タムラ」主。最近少しだけ軽い煙草に変えたそうだ

 二人の誕生日は適当です。このあとどこまでいったのかは謎。でもスマイル、止まらなさそう…。


  第二部第二話「それでもいい」 二〇〇二年三月から八月

 ペコ…片瀬高校二年から三年へ進級
 スマイル…片瀬高校二年から三年へ進級

 父親…ペコの父親。ペコを英会話教室へ通わせる為に節煙・節酒を言い渡されてひそかに泣いた

 スマイル泣き始めです。この時を皮切りに、かなり際限なくなってゆきます、いろんな意味で。体育館倉庫から始まったのは私の趣味です。一度書いてみたかったの。


  第二部第三話「君のせい」 二〇〇三年三月

 スマイル…片瀬高校卒業。神奈川県内の某大学へ進学予定
 ペコ…片瀬高校卒業

 オババ…ペコの渡独が近付いてきてなんだか感慨深いらしい
 小泉…片瀬を辞めてそろそろ一年。庭仕事に精を出す毎日だそうだ
 女房…小泉の嫁。「加代」っぽいとは思うものの命名せず
 小学生…「幸せの匂い」の菅原。片瀬小学校一年生。卓球はまだ始めたばかりらしい
 白猫…「幸せの匂い」で小泉の手を引っ掻く

 多分こんな時期に入団テストはやらないと思います。そういう辺りはかなりあやふやなまま書いております。英語も読めないのに、ドイツ語なんかわかるもんか。


  第二部第四話「最後のキス」 二〇〇四年三月

 ペコ…ドイツリーグ二部のチームに在籍中
 スマイル…大学二年へ進級予定

 ジェイ…ペコのチームメイト&シェアメイト。アメリカ国籍。二十五歳。ちなみに髪はこげ茶
 佐久間…ムー子とラブラブらしい

 怒ったペコがスマイルの足を踏んづけるという、大好きな場面が登場。恐らくこの時期に移籍の話が出ることはないでしょう。ここでもうそつきまくり。気が付いたら一年が経っていたという、かなり走ってしまった一作。


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